防曇剤
防曇剤は、プラスチックやガラスなどの表面に曇り(曇り現象)を防ぐために使用される添加剤です。曇りは、水滴が表面に均一に広がらず、レンズやウィンドウ、フィルムなどの透明性が低下する現象です。防曇剤は、表面の親水性を高めて水分を均一な薄膜に広げ、透明性を維持します。食品包装、農業用フィルム、眼鏡、車両のガラスなどに広く利用され、視界の確保や製品の劣化防止、作業効率の向上に貢献します。
プラスチックは、表面が疎水性のため使用中に空気中の水分が凝集して微細な水滴が付着します。食品包装等において、フィルムが曇りその商品価値を低下させたりします。また、ハウス栽培において、栽培品に悪影響を及ぼす場合があります。この現象を防止するために、防曇剤を添加します。
防曇剤の効果は、界面活性剤のブリードにより、フィルム表面が親水性となるため、表面に凝集した水滴が発生しにくくなり、均一に濡れた水の連続層(液膜)を形成しますので、フィルムの曇りを改善できます。尚、使用条件や使用環境により影響をうけますので、予備テストでの確認をお願いします。弊社のMBとして下記のものを用意しています。
防曇剤マスターバッチ
- 銘柄名
- 用途樹脂
- 標準添加量(PHR)
- 特長
- TME163SA
- PE全般
- 3~5(phr)
- 防曇剤
特記事項
- 各種、高濃度で高機能なマスターバッチを取り揃えておりますので、是非一度ご相談下さい。
- 使用条件や使用環境により影響を受けますので、予備テストでの確認をお願いします。
- 使用するベースレジンの物性により効果が異なるケースがありますので御相談下さい。
- 弊社マスターバッチの添加量表示は現場での計量作業の単純化を考慮し部数(phr)表示となっていますが、5phr以下の添加量の場合、wt%表示と実質的な差はありません。因みに、phrの場合は樹脂重量100に対するMB重量であり、wt%の場合は樹脂重量+MB重量=100です。
- お客様のニーズに合わせた添加剤・濃度・他成分混合等のカスタマイズ化が出来ますので、是非一度ご相談下さい。
- 試験装置・検査機器一覧
- メルトインデクサー
- 密度測定装置
- 水分測定装置
- 灰分測定装置
- 15mmφ2軸混錬押出装置
- 20mmφTダイ押出装置
- 20mmφインフレーションフィルム成形装置
- 30mmφTダイ押出装置
- プラストグラフ
- FTIR分光分析装置
- 表面固有抵抗値測定装置
- フィルム防曇性評価装置
- 各種加熱恒温槽
- 20Lヘンシェルミキサー
- その他…