スリップ剤
スリップ剤は、プラスチック製品の表面摩擦を低減するために使用される添加剤です。これにより、プラスチックフィルムやシートが滑りやすくなり、製品の加工や取り扱いがスムーズになります。スリップ剤は、プラスチック内部に混入され、徐々に表面に移行して薄い層を形成し、摩擦係数を下げる働きをします。包装フィルムや食品容器、工業製品などの製造に多く利用され、製品の表面がスムーズになることで、効率的な処理や製品保護が可能となります。
スリップ剤マスターバッチ
スリップ剤とは、熱可塑性樹脂を加熱成型加工する際に、金属面との粘着防止、材料同士の粘着防止、材料の流動性の改良、材料内部あるいは金属面との摩擦減少など、材料の物理的な安定性を保つ為の添加剤です。ポリマー内部で効果の多いものを内部スリップ剤、機械表面で効果のあるものを外部スリップ剤といいます。外部スリップ剤には炭化水素、脂肪酸、脂肪酸長鎖エステルなどがあり、内部スリップ剤にはアルコールエステル、脂肪酸アミドなどがあります。弊社のMBとして下記のものを用意しています。
即効性と遅効性を兼ね備えたマスターバッチ
粉吹きを抑え開口性に優れたマスターバッチ
- 銘柄名
- 用途樹脂
- 標準添加量(PHR)
- 特長
- TMB114
- PE全般
- 1(phr)
- 2種混合高濃度品
- TME235SL
- PE全般
- 1(phr)
- 高分子量タイプ
*一般的に500~1500ppmの添加濃度です。
*使用する添加剤の種類・濃度はご相談により対応ができます。

特記事項
- 各種、高濃度で高機能なマスターバッチを取り揃えておりますので、是非一度ご相談下さい。
- 使用条件や使用環境により影響を受けますので、予備テストでの確認をお願いします。
- 使用するベースレジンの物性により効果が異なるケースがありますので御相談下さい。
- 弊社マスターバッチの添加量表示は現場での計量作業の単純化を考慮し部数(phr)表示となっていますが、5phr以下の添加量の場合、wt%表示と実質的な差はありません。因みに、phrの場合は樹脂重量100に対するMB重量であり、wt%の場合は樹脂重量+MB重量=100です。
- お客様のニーズに合わせた添加剤・濃度・他成分混合等のカスタマイズ化が出来ますので、是非一度ご相談下さい。
- 試験装置・検査機器一覧
- メルトインデクサー
- 密度測定装置
- 水分測定装置
- 灰分測定装置
- 15mmφ2軸混錬押出装置
- 20mmφTダイ押出装置
- 20mmφインフレーションフィルム成形装置
- 30mmφTダイ押出装置
- プラストグラフ
- FTIR分光分析装置
- 表面固有抵抗値測定装置
- フィルム防曇性評価装置
- 各種加熱恒温槽
- 20Lヘンシェルミキサー
- その他…